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八幡公民館前、皇太子殿下御挿種の碑

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八幡本通り商店街に面して建つ八幡公民館は旧八幡村の村役場があったところです。原爆直後から八幡に疎開した原爆作家・詩人として有名な「原民喜」も初めて八幡に来た日に当時の村役場の前を通ったことを、「小さな村」という作品の巻頭の小品「夕暮」に「国民学校の門が見え、それから村役場の小さな建物があった。」と書いています。北の端には派出所もありました。そして南側には桜の木があり、その桜の木の下に、「皇太子殿下御挿種」と刻まれた石碑があります。裏に大正15年とありますから、このときの皇太子は「昭和天皇」ということになります。文献を確認しますとこの年確かに皇太子でいらした昭和天皇は広島に行啓され、比治山や宮島を訪問されています。ただ八幡に来られた話は聞いたことがありません。おそらくはその際に宮島あたりで挿し木された桜の一部が近隣の自治体に配られたのではないでしょうか?はっきりしたことを知っておられる方はいませんかね?
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更新日:2016.06.29